• - 2015 -

ざわわ

2016/8/27 更新

前田です。
昨日家で一人でドラマを見ておりました。

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これなんですけどねぇ。
多分生涯で一番泣いたドラマです。
映画じゃなくて数年前にやってた終戦記念日の特番です。

そんでそれを昨日一人で見てしまいましてね…
なんかもう、はぁ…ってなりました。

沖縄は第二次世界大戦で日本で唯一の陸上戦があったところで、防空壕もあちこちにあるし「アメ公に捕まったら嬲り殺される」という先入観で追い詰められた非戦力の現地住民が天皇陛下バンザイと叫びながら大勢が身投げをした喜屋武岬なんかも有名です。

明石家さんまが主人公で舞台は沖縄なんですが大阪から駆け落ちしてきて写真館をやってるという役なんで演技もさんまちゃんそのものです。
さんまのまんま。
家族の中ではもちろん、兵隊として駆り出されても先々で人々と打ち解けて笑わせて戦争なんかとは程遠い人柄です。
ところが次男の勝地涼が「通信兵に志願してお国のために戦います」と告げても「絶対死ぬな。死んだらあかん」と言いますが逆に「そんな非国民みたいなこと言うな」と怒られます。

長男の嫁の仲間由紀恵は小学校の教師で、そんな義父であるさんまに感化されてか集団疎開の前日担任のクラスの生徒たちに「戦争では何も解決しない。平和な国を作ってください」と教えますが、その最中に軍人がやってきて連行されてしまいます。

学徒出兵で駆り出されたオダギリジョーはたまたま知り合った、さんまの長女の上戸彩に「本当はもっと大学で勉強したかった。戦争なんてなくなればいいのに」とこぼすと「それでも日本男児ですか」と怒られます。

このドラマのよく出来てるところは大人たちより「子供たち」がしっかりと国に洗脳されていることです。
明石家さんまを始め大人はもうなんとなくアメリカの強大な戦力には歯が立たないことをうっすらわかっているのですが、一部の軍人と子供たちは「国のために戦って立派に散る」ように教育され、それが目的になってしまっているんです。

本当にそんな雰囲気だったので最後の1人まで特攻してくるのではないかと本気で思ったアメリカは降伏させるために原爆という手段に踏み切ったわけです。
押せ押せ軍国主義の国を黙らせるには確かにそれくらいしかなかったんだろうなとも思います。

うむ、終戦記念日も終わったのにこんな話題になってすみませんな。
でもあれだけのことがあったにも関わらず今でも戦争ってなくならへんねんなぁと思うと悲しいですよね。

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