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死刑台のエレベーター
2017/8/10
モノクロのフランス映画です。
後にリメイクがされていたりします。
そっちには阿部寛が出てきます。
リメイク前の本作は映画がまだ映画だった頃の、古き良き、とでも言われそうな感じです。
映画ってなんだっけ?とふと改めて考えてしまう感じにこれまた中身が無いのですが、今作に関してはそれで良いと思います。
映画って元々、高速で連写した写真をパラパラマンガ的に繋げたら映像みたい!すげー!
って喜んでたのがそもそもの始まりで、そっから技術の革新に伴ってどんどん音や彩度なんかは鮮やかになっていくんだけど、モノの内容としては、映画館での莫大な興行収入が無いとやってらんねーようなレベルの制作費を投じて結局は2時間ドラマを作っている、的な。
現代に近づくにつれこの感覚というか傾向は強くなると思う。
話が少し逸れたのですが、今回の死刑台のエレベーターはそうなる前の作品。
つまり、フィルム回したらスクリーンの映像が動いてキャストの声も聞こえ、物語が進んでいく、その物語の内容なんかより、目の前で起こるそれ自体が楽しまれていた時代の名残りを抱く作品というか。
そういった訳で特筆すべきあらすじや見どころもそんなに無い。
不倫に火がついて、邪魔な夫を殺そうぜ!良い完全犯罪プランがあるんだ…となり、いざ主人公が殺しを実行し逃げ帰るその途中、すごく絶妙な所でエレベーターが停止して閉じ込められてしまう。
このエレベーター停止によって、外で待つ不倫相手やその他色んな登場人物がちょっとした騒動に巻き込まれていく。元祖!とまでは言いませんが群像劇の側面も垣間見えます。
先に書いたように、この作品には今の映画に求められるような全米が泣く程の感動もラスト15分の衝撃も無い。なのでこれ以上あらすじや登場人物についてを書くと、ほぼ書いちゃってるやん!と観終わった人はなると思うので続きはご自身でどうぞ、とさせて頂きます。
加えてこの作品、音楽がマイルスデイヴィスの即興トランペットなんすよね。音楽のついてない状態の映像をマイルスに見せて「おら、なんか良い感じに吹いてみろよ」とアドリブをけしかけたらしいです。どんな怖い現場だよ…(※実際はこんなにブラックな依頼の仕方では無いはずです。俺が盛ってます。)
てかこのマイルスのペットが本当に良いんすよね…モノクロで描かれる美しいパリの街並みや登場人物の横顔にマイルスの即興が流れてくるだけで、嗚呼…自分はいま、大層高尚なフランス映画を観ているのだなぁ、という感覚に陥らせてくれます。
…フランス映画?好きだよ?死刑台のエレベーターとか。というイベントカードを手にする事も出来ます。
そういった、言わせてみれば邪な連中にもお勧めですし良い意味であまり何も考える事なく観る事が出来るので、情報過多な現代のアプローチに疲れた人の保養にもいいでしょう。
あと、マイルスデイヴィス的観点から言うとAscenseur Pour L’Echafaudというアルバムがこの映画のサントラにあたります。勿論このアルバム自体も素晴らしいのですが、前述したようにフィルムを観ながらマイルスが作った音楽なので実際に映像と観ると説得力が違います。そういったもうひとつの楽しみ方としてもお勧めします。
と、まぁある程度書いてみて思うのは
これ映画のレビューでは全くないよな。
首
2017/8/8
前田です。
もう首の痛みしか書くことはありません。
それくらい首の痛みが私という人間を圧迫しております。
長時間にわたるPC作業などでこういうことになるそうですが、確かに仕事でPC、家に帰ってもPC、洗濯物は溜まりっぱなしのキッチンはいつのものかわからない使用済み食器が山積みになっています。
それらの積み重ねがこの首の痛み、すなわちストレートネックの原因かと思われます。
明日は別のバンドで東京ライブなのですが、運転もせねばなるまいですしもちろんライブもするのでとても心配になってきました。
前は向けるのですが上を向いたり横を向いたりすると激痛が走ります。
でもこんな世の中ですからね、前だけ見て歩いていくほうが良いのかもしれません。
よし、上手くない!
天天有
2017/8/7
前田です。
ユウジが映画レビューで来るなら僕はラーメンレビューでいこうと思います。
今日は京都烏丸にある天天有さんに。席は15席くらいでぐるりと半円状のカウンターで厨房を囲むような構造。席に着くなり店員さんが水とティッシュを持ってきてくれました。実は量が少ない気がしたという知り合いからの前情報があったので腹ペコの私はビビンバ丼のついている「京」セットに決定。待つこと5分ほどで着丼。オーソドックスなとんこつラーメンに小ぶりなチャーシューが4枚。ネギが多めで背脂が浮いていました。
それでは、いただきます。
ズズッ、ズズズ…!
むむっ!
とんこつスープが甘い!?
第一印象は本当に「甘い」でした。ただ油っぽいだけの安物のとんこつスープとは違う、しっかりとした奥行きとコクに本場とんこつラーメン定番の細麺がしっかりと絡み合い従来のとんこつラーメンのイメージを払拭するかのようなこの味わい。
うんたらかんたらピーピポピー
最近ロボトミートロボのひできが、ぐるナビでラーメン屋をガチでレビューする人の記事を送り付けてきたりするのでその真似をして書いてみましたが、途中でめんどくさくなりました。何やねん味の奥行きって。俺感じたことないわ。
それでも本当にぐるナビのレビューに命を賭けているのではないかと思うくらいガチでレビューしてる人もいるんですね。
どんなことであれ「狂気」というのは時に人を生かしも殺しもするものです。
好きなことを突き詰めた結果イチローの様な一流の選手を生み出したりします。あれも立派な狂気です。
はたまたアイドルなどに執着するあまり、殺傷沙汰を引き起こす狂気もあります。
同じバンドマンにもひたすら基礎練習を極めてやたら早弾きが上手いやつもいれば、ひたすらエフェクターを並べて楽しんでるやつもいます。いずれも俺から言わせれば「狂気」です。
自分も何か「狂気」地味た趣味なり特技があればこんな凡庸な人間では終わらなかったのかも知れません。
人はこの「狂気」がもし、自分の役に立つのであれば「天才」と呼ぶのでしょう。
逆に何も人の役に立たない「狂気」は「キチガイ」とかで終わらされます。
このラーメン屋レビューも実に紙一重なところです。果たしてやたら長々と入店のストーリーから食べ終わるまでをひたすら説明してくれる訳です。もしかしたらとても参考にしてる人がいるかも知れませんが、俺なら読みません。行った方が早いもの!
よって役に立たん!キチガイ!ふん!
ということで、出来れば人の役に立つ「狂気」を身につけましょうね。