• - 2015 -

ブロッケンマン

2016/11/2 更新

前田です。
急に寒くなったため、普段あまり触らない衣装ケースから冬用の服を取り出そうとした結果誇りが舞い上がり寒さと埃で鼻がバイオハザードです。

昨日こんなニュースを見ました。

[欅坂46の衣装 ナチス軍服酷似でユダヤ系団体が抗議]
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161101/k10010752621000.html

そもそも何故ナチスの服を着たからユダヤ系の達が怒るの?
というところから理解しないといけませんね。

アドルフ・ヒトラーは皆さんご存知ですね。
独裁者と言えばこの人という感じです。
このヒトラーが掲げていたのが反ユダヤ主義というものです。
個人的にヒトラーがユダヤ人が嫌いだったというわけではなく、彼が政治の世界に入ったばかりのときの先輩政治家が反ユダヤ主義を掲げていてどんな演説をしていたのかわかりませんがその演説にとても感動したそうです。
要するに反ユダヤ主義は今で言う消費税増税反対!みたいなのと同じノリでマニフェストの一つの選択としてあったんですね。
それだけでなくバリバリの剛腕でした。
ドイツに重商主義政策で一躍先進国に押し上げたビスマルクへの憧れとかあったんでしょうかね。
オーストリアに威嚇して併合させたり、ポーランドに侵攻して第二次世界大戦始めちゃったり。
でも結果を見るとビスマルクには遠く及びませんね。

さて、そんなドイツにも1939年にアメリカで怒った世界恐慌の影響が押し寄せ、国内はとても不安定な状態になってしまいます。
職を失った人々や餓死してしまう人々、暴動を起こす人など様々ですが、ここで出てくるのが反ユダヤ主義です。

「ドイツをひとつにまとめようぜ!」
「仲間同士で争ってもしょうがないぜ!」
「ゲルマン民族の底力見せてやるぜ!」
「ユダヤ人を殺せー!」

突拍子もないようなことに思えますがそんな感じです。
共通の敵がいると何故だか連帯感が高まるあの感じ。

そもそも何故ユダヤ人が標的になってしまったのか。
有名な本で「ユダヤ人大富豪の教え」とか聞いたことないでしょうか。
キリスト教では昔から「お金を貸して利息を取ること」を蔑視していました。
そしてユダヤ人はお金に対する考え方がとてもストイックとかいうか、しっかりしています。

また、ユダヤ人というのは特定の国家を持たない人々です。
まぁキリスト教とイスラム教に追い回されて住むところをなくしてしまったと言った方がいいかもしれません。
なので世界中にユダヤ人は分布しており、しかもお金に対してしっかりしているので逞しく生きているという人たちです。

「ドイツに愛国心がない」
「戦争に非協力的である」
「群れていないので簡単に倒せる」
「お金をたくさんもっている」

ドイツ人の士気を高めるための仮想の敵を作るならこれ以上の理由はなかったのでしょう。
そしてアウシュヴィッツ強制収容所で大勢のユダヤ人が殺されていきます。

という歴史を知った上で
「ハロウィンだしナチスの軍服着ちゃおーっと♡」
となる人は多分いないと思います。

人前に立つ人間である以上はある程度の教養は持っておきたいものです。
アイドルの子たちもこれを機にアンネの日記とかシンドラーのリストとか見てくれたらいいですね。

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